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火花散るかの如く炸裂する“中田節”|中田裕二「GARIGARI」が暴く煩悩まみれの世相

表現のレンジが明らかに広がり、とてもいい意味で箍(たが)が外れたような名盤『ARCHAIC SMILE』のリリースから1年4ヶ月が経った今秋、中田裕二のニューシングル「GARIGARI」がリリースされた。前作同様に中田裕二一人で作詞・作曲・編曲・歌・楽器演奏まで行い、火花が散るかの如く“中田節”が炸裂している。

『ARCHAIC SMILE』についてはこちらの記事を確認してほしい。

そもそも「GARIGARI」とは?と思った人も多いだろう。これは仏教用語の「我利我利亡者」に由来したタイトルで、「自分の利益ばかりを追い求め、他者への思いやりがまったくない者」=「我利我利亡者」が彷徨う世相に鋭く切り込んだ一曲なのだ。自分の利益ばかりで周りは思いやらない──誰かの顔が思い浮かんだ人もいるかもしれない。

一度聴いたら耳を離れないビートに乗せ、風刺の効いたフレーズたちが“我利我利”に縋る人々を暴き出していく。しかし、その愚かな有様を見放すのではなく、「遅過ぎる事ない」と穏やかにラップアップするその流れは、まるでありがたい説法のようにも響くだろう。ニュー・アルバムのリリースは来年になるとのことだが、ますます期待は募るばかりだ。

謡うロマン街道@八代 キャバレーニュー白馬、毎年恒例の年忘れ公演@日本橋三井ホールの開催も発表され、一ファンとしてはあれもこれもすべて行きたいと欲望が溢れてしまうところだが、危ない危ない、無漏路に往かなくては……(といってもライブには行きたい)。

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